固定価格買取制度によって、太陽光発電システムを導入すると、
当面の間はその効果を経済的な面で実感できるわけですが、もっと純粋に省エネの観点からも、上手な電気の使い方を知っておいて損はありません。
まずは時間帯による電気の使い分けを考えてみましょう。
多くの方は朝起きて学校や仕事に行き、夕方帰ってくるという生活をしていると思います。
そのため、朝と、夕方から深夜に掛けてが家庭での電力消費ピークを迎えます。
また、昼間は人の多く集まる施設、つまり学校や、会社、工場などが稼動するので、そこでもまた電力消費ピークを迎えます。
需要と供給バランスの関係は当然電力にも当てはまりますので、そうしたピーク帯の電力確保にはコストが高くなります。
一方で、ほとんどの人が活動しない深夜では、供給の方が上回るので、コストが安くなります。これが深夜電力料金で、だいたい昼間の三分の一程度の価格になります。
もう一つ、今度は電気の使用の総量を下げるものとして、待機電力の削減があります。
待機電力とは、テレビやパソコンなどの家電で、電源オフにしているにもかかわらず、消費している電気のことを指します。
実はこうした家電製品は、電源がオフになっていても、内部の時計などを動かす為に、コンセントから電気をとっているのです。
もちろん、その量は電源オンの状態に比べて僅かですが、そもそも家の中にはそうした待機電力を消費する家電が数多くあると思いますので、長く使わない時はコンセントのプラグも抜いておく事が必要になります。